レポート - REPORT

2004年12月30日

飛行機は西安に飛んでいく。

西安といえば中国史上もっとも有名な都、かつての長安である。

その歴史の深さに期待はおのずと高まっていく。

というのは嘘で、歴史のことなど遥か忘却の彼方であった。

個人的には中国の魅力はひたすら【ひと】である。

去年、広州と桂林に行った時に嫌というほど実感したが、中国人はパワーが違う。

町全体に物欲が溢れ、かなりの確率で人々はいい加減である。しかも声がデカイ。

そんな彼らに道を尋ね、料金交渉をしているうちにいい加減さが感染するほどである。

(街中の人がすべて高田純次だと言っても言い過ぎではない……いや、言い過ぎか)

しかし、一方で彼らの能力の高さは半端ではない。特に語学力に限れば日本人の遥か上をいくだろう。かなりの人がバイリンガル、あるいはトライリンガルである。

そんなアンビバレントな魅力をもつ【ひと】に再び会えることを期待して、僕は西安空港に降り立った。

<本日の観光>

  • 西安の城壁…西安の中心地を囲む城壁。西の門がシルクロードの出発点。

2004年12月31日

本日は車に乗って西安の有名な観光地を見てまわる。

それにしても中国は交通という概念が日本と全く違う。

車は割り込んだもの勝ちだし、歩行者が車道を悠然と歩いていたりする。

もちろん一時停止という発想などない。

「俺が通るからお前がよけろ」的な図々しさが当たり前に通用している。

自動車教習所で一番最初に乗るシュミレーターでは、明らかに挙動不審な歩行者が突如飛び出してきたりする。あれが現実に起こっている様子をイメージしてもらえれば、それほど外れてはいないと思う。

そんな彼らの先祖がどうやって、兵馬俑や始皇帝陵などの繊細かつ豪快な仕事を出来たのか、全然わからない。

兎に角。この日は昼過ぎからあわただしく空港に行き、西安と敦煌の間にある嘉峪関という所へ飛んだ。嘉峪関へ泊まって、いよいよ明日は敦煌である。 <敦煌編へ

<本日の観光>

  • 兵馬俑…秦の始皇帝の為に埋められた約6000体の人馬彫刻。教科書にも載っている。
  • 華精池…楊貴妃のための別荘。豪華な専用浴場がある。
  • 秦の始皇帝陵…有名なお墓。信じられないほど巨大。

2005年1月3日

敦煌から戻って再び西安へ到着。

最後の夜を満喫するため、ぶらぶらと西安の市街地を歩く。

それにしても中心地は驚くべきほど華やかである。

いたるところに光が溢れ、バブルの香りが立ち込める。

しばし珈琲などを飲みつつ人々を観察してから、今度は裏路地へ。

中心地から一歩外れると様相はガラっと変わる。光と闇の対照が際立ち、どこか奥ゆかしい雰囲気。道の端で別れ話でもしているのか、女の子が声をあげて泣き、男の子が呆然と立ち尽くしている。これは日本と同じ。

そのまま一人どこへ行くともなく歩きながら、2005年の目標などを考えてみたりする。

とりあえず中国語を勉強してみようなどと考えつつ。

<本日の観光>

  • 西安歴史博物館…殷から清の時代まで網羅した巨大な博物館。

「シルクロードを行く(2)敦煌」へ

フォトレポート

  • シルクロードを行く(1)西安 フォトギャラリー
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